平成19年から、離乳食開始前の果汁は中止されています。果汁の摂取により乳汁分泌低下、それにともなう栄養素の摂取量低下などが報告され、果汁を与える意義はないとされました。

1…成長に伴う栄養の必要性

母乳・人工栄養いずれも乳児は生後5~6か月までは乳汁だけで正常な発育をし、健康を維持します。しかし、乳児の成長・発達は目覚しく、水分含有量の多い乳汁だけでは急速な発育を支えきれなくなります。離乳食を与え、栄養補給をおこなわなければなりません。

2…消化機能の高まりと食べる力

離乳期になると、これまで以上に唾液や消化液の分泌は増加します。これらは離乳食を与えることによりさらに増強されます。離乳食を通して様々な食品を咀しゃくする力を養い、食物の消化吸収を高めることができます。

3…のぞましい食習慣

消化・栄養・衛生に気をつけ、乳児の月齢にあった食物を選び、いろいろな献立を通して、幅広い食体験をさせます。規則正しく離乳食を与えることにより、食事のリズムを身につけさせます。

4…精神発達を促す

乳児は乳汁と全く異なった味、匂い、触感、形などによって、味覚、嗅覚、触覚、視覚など刺激し、その発達を助けます。授乳からスプーンなどにより食物を与えることは、乳児に新鮮な興味を与え、しだいに食事への自立へとむかいます。
乳児は適切な時期に離乳を開始しないと、乳汁以外のものに対する興味を失い、食物を摂ることを困難にしてしまいます。


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